ホテルの清掃業務とは?専門業者に委託するうえで知っておきたいこと
ホテルの清掃業務は日常清掃と定期清掃があります。ホテルスタッフが行う場合、スタッフの負担が大きく他業務に支障をきたしたり、仕上がりが不十分だったりというデメリットがあるため、プロへの依頼がおすすめです。
本記事ではホテルの清掃業務の種類と清掃業務を業者に依頼するメリット・デメリットを紹介します。
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ホテルの清掃業務は「日常清掃」と「定期清掃」に分けられる
ホテルの清掃業務は、主に2つに分けることができます。日常的に行う「日常清掃」と日常清掃では落としきれない汚れを落とすための「定期清掃」です。これらの清掃は自社スタッフに任せることもできるものの、清掃の仕上がりや効率化のために専門の清掃業者に依頼するホテルも増えています。
日常清掃と定期清掃の内容を詳しく見ていきましょう。
日常清掃
ホテルの日常清掃は、客室清掃をはじめとして厨房・従業員スペース・大浴場などを清掃します。
客室清掃
客室清掃は日常清掃の基本です。泊まっていたお客様がチェックアウトしてから、次のお客様がチェックインするまでの短い時間で完璧に清掃を行わなくてはいけません。具体的な内容としては、ベッドメイキング・掃除機掛け・拭き掃除・トイレや浴室清掃などです。またゴミの回収やアメニティの補充、シーツやタオルの回収も行います。
大浴場
ホテルに大浴場がある場合は、大浴場の清掃も日常清掃に含まれます。水垢や床のぬめりをとることはもちろん、大浴場の備品チェックも清掃業務の一部です。
外周
ホテルの外周は、ホテルに訪れたお客様がまず目にする場所です。常に美しい状態を保っておかなくてはなりません。特にポイ捨てされたゴミはすぐに回収しましょう。
定期清掃
ホテルの定期清掃は、毎日行う日常清掃とは異なり、月単位や年単位など必要に応じて行います。日常清掃では落としきれなかった汚れも落としていくのが定期清掃の役割です。
ガラス
ガラスは手が届く範囲なら日常清掃でキレイにすることができます。しかし窓の外側や高い場所のガラスは手が届かず、こまめな清掃が行えません。ガラスが汚れているとホテルのイメージダウンにつながるため、定期清掃で手が届かない範囲まで清掃する必要があります。
カーペット
日常清掃で行うカーペットの清掃は掃除機がけです。しかし掃除機だけでは完全に汚れを落とすことができず、食べこぼしによるシミは手作業による清掃が必要になるでしょう。
カーペットの定期清掃では前処理やシャンプークリーニングを行い、カーペットを傷めないように気を付けながら汚れを落としていきます。
石材
ホテルの美観に欠かせない石材ですが、石材の種類や場所によって清掃方法が異なります。定期清掃で丁寧なメンテナンスを行いましょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、石材の美しさが保たれてホテルの美観の維持につながります。
ホテルの清掃業務を専門業者に依頼するメリット・デメリット
ホテルの清掃業務を自社で行う場合、スタッフの負担が大きくなってしまいます。そこで多くのホテルが利用しているのが、ホテルの清掃業者です。
ここではホテルの清掃業務を専門業者に依頼するメリット・デメリットを見ていきます。
メリット
清掃業務はかなりの時間と労力を要します。業者に委託することでホテルスタッフがその他の業務に集中できる時間が増えるでしょう。ホテルスタッフの負担が減ったことで、結果としてホテルの満足度アップにもつながります。
またホテルスタッフが清掃業務を行う場合、一から教育を行わなければなりません。まだ慣れないうちは時間がかかり、やり直しも多くなるでしょう。専門業者に依頼するとプロが清掃を行ってくれるため、質の高い清掃が期待できます。
デメリット
清掃業務を業者に依頼する最大のデメリットは、コストがかさむ点です。金額は依頼する内容・業者によって異なりますが、ホテルスタッフが清掃を行う場合と比べるとコストがかさみます。
依頼する際には、かかるコストが、ホテルスタッフが清掃する際の人件費と手間に見合っているかを考えることが大切です。
また清掃業者は対応している業務がそれぞれ異なります。客室清掃は対応していても浴室清掃の対応はしていないこともあります。
依頼するときには希望する清掃に対応しているかどうかを確かめておくと安心です。
メリット・デメリットを踏まえてホテルの清掃業者を見つけよう
清掃業者に依頼することは、メリットもあればデメリットもあるため、依頼することで得られるメリットとデメリットを踏まえて依頼するかどうかを決めましょう。
また依頼する際は希望する清掃業務に対応しているかどうかも事前に確かめておくことで、実際に作業に来たときに依頼できなかったというトラブルが避けられます。