オフィスの照明器具の掃除方法を場所別・タイプ別に解説! 注意点やプロに依頼するメリットも紹介

オフィスに設置している照明器具は、職場を明るく見せたり、作業をしやすくしたりするのに欠かせない設備です。照明器具の掃除を怠ると、外観が悪くなるのはもちろん、照度(明るさ)が落ちて業務に支障をきたす原因にもなるため、小まめにメンテナンスしましょう。
本記事では、設置場所別に照明の掃除の仕方や頻度を紹介するとともに、タイプ別の照明器具の掃除方法、掃除するときの注意点、プロの業者に依頼すべき理由について解説します。
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照明器具の掃除方法や頻度は設置場所により異なる
オフィスの照明器具の掃除方法および頻度は、照明をどの部屋・位置に設置しているかによって異なります。
ここでは設置場所ごとに掃除方法や頻度にどのような違いがあるのか、分かりやすく説明します。
照明の場所による掃除方法の違い
オフィスの照明は、用途や目的に応じて天井や卓上、壁、床などさまざまな位置に設置されています。このうち、卓上や床、壁の低い位置に設置されている照明は手が届きやすいため比較的掃除が容易です。
一方、天井に設置されている照明は脚立や作業台などが必要になるため、それ以外の場所の照明よりも手間と時間がかかる上、転倒などのリスクも高い傾向にあります。
さらに、同じ天井照明でも会議室や執務室などの一般的な部屋に設置されている照明と、エントランスホールのように天井が高いスペースに設置されている照明では掃除の難易度が大きく異なります。
このように、照明の位置・場所によって掃除の手間や安全性は変動するため、掃除する際は照明の位置・場所ごとに適した方法を取り入れることが大切です。
照明の場所による掃除頻度の違い
オフィス照明を掃除する頻度も、設置場所によって差が出ます。
例えば倉庫や物置など、ほこりの多い場所に設置された照明は他の場所より汚れやすい傾向にあるため、小まめに掃除するのが理想です。一方、普段から定期的に換気や掃除が行われている場所はほこりの量も少なく、照明が汚れにくい場所と考えられます。
ただし、喫煙者が多い職場はヤニ汚れが付きやすいため、短いスパンで掃除しなければ汚れが目立ってくるかもしれません。
このように、環境によって照明の汚れ具合も変化するため、どの場所の照明はどのくらいのペースで掃除すればきれいな状態を保てるのか、日頃からチェックしておくと良いでしょう。
証明の掃除を行う前の確認事項
オフィス照明の掃除を始める前の下準備として、2点を確認しておきましょう。
照明の電源をオフにする
特に忘れてはならないのが、照明の電源をオフにすることです。
照明の掃除では、カバーを外したり、蛍光灯や電球周りを布で拭いたりするため、通電したまま作業すると感電の危険性があります。また、蛍光灯や電球はスイッチオンの状態だと発熱するため、素手で触るとやけどヤケドする危険性もあります。
以上の点から、安全性のためにも照明の電源はあらかじめオフにし、電球や蛍光灯の熱が冷めてから作業を始めることが大切です。
なお、スイッチで電源をオフにすると、作業中に弾みでスイッチが作動する可能性があるため、電源プラグを抜いて作業しましょう。
照明の取扱説明書を確認する
2つ目の確認事項は、取扱説明書のチェックです。照明の構造は製品によって異なるため、カバーの外し方やお手入れの仕方、使用可能な洗剤については、製品ごとの取扱説明書で確認する必要があります。
特にカバーについては、力任せに外そうとすると破損する恐れがあるため、取扱説明書に記載された正しい手順で作業することが大切です。
【場所・タイプ別】オフィス照明の掃除方法
オフィス照明と掃除と一口に言っても、設置場所や照明のタイプによってお手入れ方法は異なります。より効率的かつ安全に掃除できるよう、ケース別の照明の掃除方法をチェックしておきましょう。
ここでは場所・タイプ別のオフィス照明の掃除方法を説明します。
天井照明の掃除方法
オフィスの天井に設置されている照明を掃除するには、まず以下の道具を準備します。
● 脚立・作業台
● マスク・キャップ・手袋
● 掃除機
● 雑巾
● 住居用中性洗剤
天井照明を掃除する場合、頭上からほこりやごみ、洗剤などが落ちてくる可能性があるため、体を保護するマスクやキャップ・手袋を着用して作業しましょう。
具体的な手順としては、まず脚立や作業台に乗り、照明のカバーを取り外します。カバーを外したら、掃除機をかけてほこりやごみを取り除きます。効率よくごみを吸引するには、ブラシタイプのノズルなど、カバーのサイズや形状に適したアタッチメントに付け替えるのがおすすめです。
次に、雑巾でカバー全体を水拭きします。頑固な汚れが付着している場合は、住居用の中性洗剤を雑巾に含ませて優しくこすり洗いしましょう。表面の水気が乾いたら、カバーを元に戻して作業完了です。
以上が天井照明の掃除方法ですが、吹き抜けのエントランスなど、天井高のある場所の照明は脚立や作業台を使っても手が届かないことがあります。
その場合、柄の長いモップなどで掃除する方法もありますが、階上の手すりから身を乗り出して掃除をするのは大変危険です。無理をすると大けがにつながる可能性もあるため、手が届かない場所の掃除はプロの業者に依頼した方が良いでしょう。
卓上照明の掃除方法
卓上にあるデスクライトやスタンドライトを掃除するには以下の道具を準備します。
● 柔らかい布
● 住居用中性洗剤
卓上照明の掃除方法は簡単で、柔らかい布で本体を優しく拭き掃除するだけです。汚れがひどい場合は、住居用の中性洗剤を染み込ませた布で拭き掃除してから、乾いた布でから拭きして仕上げます。
以上が卓上照明の掃除方法ですが、製品の中には傘やカバーなどを外して分解掃除できるものもあります。
その場合のお手入れ方法も上記と同じく、柔らかい布で拭き掃除するのが基本です。ただ、分解掃除を禁止しているタイプもあるため、取扱説明書で分解が可能かどうかを確認しておくことが大切です。
ランプシェードの掃除方法
ランプシェードには汚れやほこりが付きやすいため念入りに掃除する必要がありますが、ランプシェードの素材によって洗い方が異なるため注意が必要です。
以下では水洗いできるランプシェードと、そうでないランプシェードの2種類に分けて掃除のやり方を説明します。
水洗いできるランプシェード
ランプシェードがプラスチックや金属、ガラスでできているタイプは水洗いすることが可能です。
取扱説明書に従ってランプシェードを外したら、まずははたきや柔らかい布などを使って表面のごみ・ほこりを取り除きます。ブラシなど表面が硬いもので掃除するとランプシェードに傷が付いたり、塗装が剥げたりする原因となるため要注意です。
ざっと汚れを取り除いたら、シャワーやホースなどでランプシェード全体に水をかけます。その後、柔らかい布やスポンジで優しくこすり洗いしましょう。汚れがひどい場合は、住居用中性洗剤を布に含ませて洗浄します。
仕上げに再び水をかけ、乾いた布でから拭きしたら作業完了です。
なお、水に濡れた状態で元に戻すとサビが発生したり、電球の口金部分に水滴が垂れて漏電したりする危険性があるため、しっかり乾かしてから取り付けましょう。
水洗いできないランプシェード
木製や竹製、籐(とう)製など天然素材を使ったものや、布・紙などが張ってあるものは水洗いすることができません。そのため、掃除する際は水を使わず、化学モップや静電気式のはたきなどを使ってほこりやごみを取り除いた後、乾いた雑巾でから拭きして仕上げます。
細かい細工や装飾が施されている照明は、柔らかい筆などを柄ってほこりやごみをかき出しながら、掃除機で吸い取ると良いでしょう。
ダウンライトの掃除方法
ダウンライトとは、天井に埋め込むタイプの照明です。
シーリングライトのようにカバーを外すことができないため、お手入れの際は脚立や作業台を使って作業をすることになります。
掃除の方法は、固く絞った雑巾で照明カバーの外側を拭くだけで済むため簡単ですが、高所での作業になるため作業を補助してくれる人を付けた方が安心です。
伸縮性の柄付きモップを使えば踏み台や作業台を使わずに掃除できるため、一人でも安全に作業できるでしょう。
オフィスの照明器具を掃除する際のポイントと注意点
オフィスの照明器具を掃除する際に押さえておきたいポイントや、気を付けるべき点を3つに分けて解説します。
安全の確保
照明器具の掃除中は、転落や転倒、感電といった事故が起こる可能性があります。
場合によっては大けがにつながる可能性もあるため、作業前には必ず照明の電源をオフにする、濡れ手で作業しない、脚立や作業台は平らな場所に設置する、といった安全の確保を徹底しましょう。
またカバーやランプシェードの表面がつるつるしている照明器具は外す際に手が滑って落としてしまうこともあるため、滑り止めの付いた手袋を着用して作業するのがおすすめです。
洗剤・道具の選び方
照明掃除に使用する洗剤や道具は、照明器具の素材や形状に合わせて選ぶのがポイントです。
まず洗剤ですが、基本的には住居用の中性洗剤を使用しましょう。台所用中性洗剤で代用する場合は、適量の水に薄めて使用すると良いでしょう。なお、アルコールやシンナー、ベンジンといった揮発性のものは、変色や破損の原因となるため使用NGです。
一方、掃除道具については、化学モップやマイクロファイバー、静電気式のはたきなど、ほこりを吸着しやすいものを使用すると効率よく汚れを取り除けます。
ただ、ガラス製のランプシェードについては、化学モップを使用すると表面に油膜が付き、拭き跡が残ってしまう可能性があります。特に透明なガラスは跡が目立ちやすいため、他の掃除用具で代用した方が良いでしょう。
細かい部分を掃除する際は、柔らかいハンディモップを使用すると隅々まで掃除できる上、周辺に傷を付けるリスクも減るためおすすめです。
点検・メンテナンスを忘れずに
照明器具を掃除した後は、カバーやランプシェードが正しく取り付けられているか、水気が残っていないか、照明が問題なく点灯するかどうかといった点をきちんと確認しましょう。特にカバーの取り付けに不備があると、ある日突然、カバーやランプシェードが落下し、近くにいた人がけがをしてしまう恐れがあるため要注意です。
また、照明を掃除する際は、器具に不具合や劣化が見られないかどうか併せて確認しておくことも大切です。例えば、カバーやランプシェードにひび割れがあったり、変色・退色が目立ったりしている場合は、照明そのものの修理や交換も検討しなければなりません。
不具合や劣化のある照明を放置していると、オフィスでの業務に支障をきたすこともあるため、掃除同様、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
照明器具のお手入れをプロの清掃業者に依頼すべき理由
ここまで自分でできる照明器具のお手入れ方法を紹介してきましたが、ケースや状況によってはセルフメンテナンスではなく、プロの清掃業者に依頼した方が良い場合もあります。
ここでは清掃業者に照明器具のお手入れを任せた方が良いケースや、清掃業者に依頼するメリットをまとめました。
セルフメンテナンスには限界がある
オフィスの照明は一般家庭よりも数が多く、中には手が届きにくい高所に設置されているものも少なくありません。高所にある照明を掃除するには脚立や作業台が必要になるため、作業中に転落や転倒などの事故を起こす危険性があります。
特に吹き抜けのエントランスなどに設けられた天井照明は脚立を使っても手が届かず掃除ができない、あるいは十分に汚れを落とし切れないこともあります。
一方、手の届く範囲にある照明についても、数が多ければ掃除に手間と時間がかかってしまい、本業に支障をきたしかねません。また頑固な汚れがこびり付いている場合、市販の洗剤で落とすのは難しいケースも考えられます。
以上のようなケースは、セルフメンテナンスで対応するのが困難なため、プロの清掃業者に依頼した方が時間やコストの節約になるでしょう。
プロの清掃業者に依頼するメリット
プロの清掃業者に照明器具の掃除を依頼すると、以下のようなメリットがあります。
● 高所にある照明も丁寧に掃除してくれる
● あらゆる照明の掃除に対応している
● オプションサービスを利用できる
● 手間と時間を節約できる
プロの清掃業者は、掃除に関する知識やノウハウに長けているのはもちろん、専用の工具や道具を保有しています。
例えば、高所にある照明なら事前に足場を組んで作業に当たるため、吹き抜けのエントランスにある天井照明も掃除することが可能です。
また照明ごとの特徴や性質も熟知しているため、お手入れが難しいシャンデリアなどの掃除や、市販の洗剤で落とせない頑固汚れの除去も安心して任せられます。
さらに、業者によっては任意で照明器具の仕入や取り付け、古い照明器具の廃棄といったオプションサービスを付加でき、また掃除と一緒にメンテナンスも依頼することもできます。
作業スタッフは作業内容に応じて適切な数が派遣されるため、掃除にかかる時間も短縮できる上、自社の従業員は本業に専念できるため業務が滞る心配もありません。
もし自社で掃除できない照明があって困っている場合や、メンテナンスを行う人手や時間が不足している場合は、プロの清掃業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
清掃業者を選ぶときのポイント
オフィスの照明器具の掃除を任せる業者を選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。
清掃実績・事例
清掃業者の技術やノウハウは、一般的に過去の実績に比例します。実績が多い業者ほど掃除の手際が良く、かつさまざまなニーズに対応してきているため、満足度の高いサービスを期待できるでしょう。
清掃実績や事例は業者のWebサイトやパンフレットなどに掲載されていることが多いため、事前にチェックしておくことをおすすめします。
作業可能な曜日・時間帯
照明器具の掃除を依頼したいけれど、営業時間内に作業されると業務に支障が出て困る……という場合は、作業時間に融通が利く業者を選びましょう。
業者によっては土日祝日や、早朝・深夜の作業に対応しているところもあります。
料金体系
オフィス照明の掃除にかかる費用は、掃除の内容や箇所によって異なります。料金の目安はWebサイトなどに掲載されていますが、ケースによっては増減する可能性があるため、必ず詳細な見積もりを作成してもらいましょう。
コストを抑えたい場合は、複数社に同じ条件で見積もりを取ってもらい、比較検討するのがおすすめです。
スタッフの対応
掃除について問い合わせたときのスタッフの対応も重要なチェックポイントの一つです。質問に対して明確な答えを返してくれるか、こちらのニーズを丁寧にヒアリングしてくれるか、横柄な態度ではないかなどをきちんとチェックし、信頼できる業者に依頼しましょう。
オフィスの照明器具の掃除はプロに任せれば安心
多数の人が出入りするオフィスの照明器具は、短期間でも汚れやすい傾向にあります。照明器具が汚れていると部屋が暗くなって業務に支障をきたしたり、見た目が悪くなって会社のイメージが低下したりする原因になるため、小まめに掃除しましょう。
ただし、照明が高所にあったり、頑固な汚れがこびり付いたりしている場合、セルフメンテナンスでは対応し切れないこともあります。
また、数多くの照明をお手入れするには手間や時間がかかるため、自社での掃除に限界を感じたらプロの清掃業者に依頼することをおすすめします。
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