清掃サービス
更新日:2025.03.05

業務用エアコンを自分で掃除する方法は? 掃除の流れや注意点、清掃業者に依頼する際のポイントも解説

オフィスや店舗などに設置する業務用エアコンは、家庭にある一般的なエアコンとは設置場所やサイズが異なり、掃除方法にも違いがあります。

業務用エアコンの掃除を怠ると、エアコンの効きが悪くなったり、悪臭に悩まされるようになったりします。また故障リスクが高くなる恐れもあるため、正しい方法で定期的に掃除しましょう。

本記事では、業務用エアコンと普通のエアコンの違いを紹介します。また業務用エアコンの掃除方法と注意点、業者に依頼するメリット、業者選びのポイントについて解説します。

業務用エアコンと普通のエアコンの掃除はどう違う?

業務用エアコンと家庭向けの普通のエアコンは、設置場所やサイズなどが異なり、掃除のやり方にも違いがあります。ここでは業務用エアコンと普通のエアコンの掃除の違いを3つのポイントに分けて解説します。

設置場所による違い

家庭用のエアコンは、天井付近の壁に設置する壁掛け型をイメージする方が多いでしょう。一方、業務用エアコンは家庭よりも面積の広いオフィスや店舗に設置するため、主に天井に設置するタイプが選ばれる傾向にあります。

例えば、天井埋め込みタイプのエアコンは本体を天井に埋め込むため見た目の圧迫感が少なく、冷暖房効率が高いところが魅力です。しかし、高い天井に設置されているため手が届きにくく、掃除しにくいのが難点です。

サイズによる違い

家庭用エアコンは大型のものでも適用畳数が30畳程度のため、本体サイズは比較的コンパクトです。

一方、業務用エアコンは、ある程度の広さがあるオフィスや店舗での利用が想定されています。馬力が高く、本体サイズも大きいため、掃除の手間と時間がかかりやすい点に注意が必要です。

使用頻度による違い

家庭用エアコンは、住人のライフスタイルに合わせて使用されるため、「夏場や冬場以外はあまり使わない」「仕事で留守にしている間はオフにしている」というケースも多いでしょう。

一方、業務用エアコンはオフィスや店舗は室内環境を快適に保つため、季節を問わず営業時間内は付けっぱなしにされる場合がほとんどです。

なお、エアコンの汚れが溜まる早さは使用頻度に比例します。通年で使用している業務用エアコンは普通のエアコンより汚れやすく、より小まめな掃除が必要です。特に喫煙者の多いオフィスや、油を用いた調理を行う飲食店などは空気が汚れやすく、エアコンに汚れが付着しやすいため注意しましょう。

業務用エアコンの掃除方法と必要な道具

業務用エアコンを自分で掃除する際は、必要な掃除道具をそろえた上で、正しい手順で掃除する必要があります。掃除方法・手順はエアコンの機種やタイプによって異なりますが、ここでは一般的な天井埋め込み型の業務用エアコンの掃除方法と、基本的な掃除用具を紹介します。

掃除の準備

掃除を始める前に、必要な道具の用意と下準備を行います。業務用エアコンの掃除に必要な道具は以下の通りです。

● 脚立・作業台
● 養生シート・テープ
● 保護用のゴーグル、手袋、マスク
● 中性洗剤
● 掃除機
● 雑巾
● 柔らかいブラシ(使い古しの歯ブラシでも可)

養生シート・テープは、エアコンの真下やその周辺を、汚れや洗剤から保護するために使用します。また作業中はエアコンからごみやほこりなどが落ちてくる可能性もあります。掃除をする方は目や手、鼻を保護するゴーグル、手袋、マスクなどを着用しましょう。

なお、準備段階でエアコンの電源はオフにしておきましょう。作業中に通電すると感電のリスクがあるため、リモコンでオフにするのではなく、本体のコンセントからプラグを外す必要があります。

フィルターを外す

天井埋め込み型の多くは、フロントパネルの見えるところに留め具やツメが付いています。留め具やツメを指で解除すると、パネルの片側が外れるため、内部にあるフィルターを取り外します。

フロントパネルおよびフィルターの外し方は機種によって差があるため、事前に取扱説明書を確認し、正しい方法で外しましょう。

フィルターを掃除する

取り外したフィルターの表面に掃除機をかけ、付着したごみやほこりを取り除きます。ある程度汚れを除去したら、フィルターをシャワーなどで水洗いします。水洗いだけで落ちない汚れは、中性洗剤とブラシを使って優しくこすり洗いしましょう。

フィルターは意外とデリケートで、強い力でこすると破れてしまう恐れがあるため、慎重に作業しましょう。最後にすすぎ洗いしたら、乾いた雑巾で水気を拭き取り、完全に乾くまで自然乾燥させておきます。

フロントパネル・本体の掃除

手の届く範囲で、フロントパネルや本体を固く絞った雑巾で水拭きします。ほこりやごみの量が多い場合は、あらかじめ掃除機で汚れを吸い取っておいた方が良いでしょう。細かい部分は使い古しの歯ブラシなどを使って掃除するのがおすすめです。

部品やパネルを元に戻す

掃除した部品やパネル、本体が完全に乾いたら、取り外したときと逆の手順で元の状態に戻していきます。水気が残ったまま元に戻して通電すると故障や不具合の原因になるため、部品やパネルがきちんと乾いているかどうか、事前によく確認しましょう。部品・パネルを元に戻したら電源プラグをコンセントに差し込み、掃除完了です。

業務用エアコンを掃除する際のポイントと注意点

業務用エアコンを掃除する際のポイントと注意点

業務用エアコンを自分で掃除する際に押さえておきたいポイントや、注意点について解説します。

エアコン掃除に使う洗剤の選び方

水洗いや水拭きだけで落ちない汚れは、洗剤を使って掃除する必要があります。一般的な汚れなら、人や機器へのダメージが少ない中性洗剤を使うのがおすすめですが、頑固なカビ汚れやヤニ汚れを落とすには洗浄力が不足しています。そのため、カビやヤニが付着している場合は重曹や酸素系漂白剤を使用してみましょう。

ただし、酸素系漂白剤が目や口に入らないよう、掃除中はゴーグルやマスクなどを着用しましょう。

掃除は2人以上で行う

業務用エアコンは天井にあるため、掃除には脚立や作業台の使用が必須です。脚立・作業台は平らな場所に設置し、作業中にぐらついたり、倒れたりしないかチェックしましょう。

また万が一の転倒を想定して掃除はなるべく2人1組で行うのがおすすめです。補助役の人には脚立や作業台を押さえてもらったり、体を支えてもらったりして、安全に配慮しながら掃除しましょう。

分解作業を行うのはNG

業務用エアコンは、前述したフロントパネルやフィルターの他に、熱交換器(アルミフィン)や結露を受け取るドレンパン、送風ファンなど複数のパーツで構成されています。いずれのパーツも長く使用していると汚れが溜まりますが、このうち取り外してセルフメンテナンスできるのはフロントパネルやフィルターのみです。

熱交換器やドレンパンといった内部パーツを掃除するには工具を用いた分解が必要で、専門知識を持たずに作業すると故障や感電などのリスクを伴います。また、メーカーによっては、自力で行った分解作業を原因とした不具合・故障は保証対象外としているケースもあります。

万が一のことを考慮すると、自力で分解作業を行うのは控えた方が良いでしょう。

エアコンスプレーは使わない

エアコンスプレーは、熱交換器などを分解せずに内部パーツを洗浄できるアイテムです。前述の通り、エアコンの分解作業にはリスクを伴うため、エアコンスプレーを使って内部パーツを洗浄しようと考える方は多いでしょう。

ただ、内部パーツを取り付けたまま奥の方へスプレーを噴霧した場合、スプレー液が乾いたかどうかを目視で確かめられません。スプレー液が乾かないまま通電すると、電気系統がショートし、故障や不具合を引き起こします。また、スプレーのすすぎが甘い状態のまま放置すると、カビが発生する恐れがあります。

以上のことから、エアコン掃除に不慣れな方がエアコンスプレーを使用するのはおすすめできません。

業務用エアコンの掃除を清掃業者に依頼するメリット

業務用エアコンの掃除を清掃業者に依頼するメリット

業務用エアコンの掃除は、プロの清掃業者へも依頼できます。業者に依頼する場合、コストはかかるものの、以下のメリットを期待できます。

内部パーツを分解・洗浄できる

清掃業者はフロントパネルやフィルターの掃除だけでなく、熱交換器や送風ファン、ドレンパンといった内部パーツの分解・洗浄にも対応しています。業者は業務用エアコン内部の構造やパーツの取り扱いに関する知識・経験に長けているため、適切に内部パーツを掃除してもらえるところが利点です。

業務用の洗剤や道具で掃除できる

清掃業者は、一般家庭向けに市販されている洗剤とは異なる、業務用の強力な洗剤を使用します。そのため、頑固な汚れも短時間で効率良く落としてもらえるでしょう。

また業者はエアコン掃除に高圧洗浄機などの専用道具を使用するため、単純な水洗いやこすり洗いで落とせない汚れもきれいに洗浄してくれます。

業務用洗剤や高圧洗浄機は素人には取り扱いが難しい上、相応のコストがかかります。業者に依頼した方が、安全面や経済面の利点は大きいでしょう。

手間や時間を削減できる

業務用エアコンをセルフメンテナンスするにはそれなりの時間と労力を要するため、営業時間内に掃除すると本業に支障をきたしかねません。だからといって営業時間外にメンテナンスすると、残業や休日出勤扱いとなり、身体的な負担が大きくなってしまいます。特に飲食店の場合は、お客さんがいる営業時間内にメンテナンスできないため、閉店後あるいは休業日に作業するのが一般的です。

清掃業者にエアコン掃除を依頼すれば、掃除の全てを一任できるため、メンテナンスの時間や労力を削減できます。

室外機のメンテナンスも任せられる

業務用エアコンを掃除するときは、室内機だけでなく、室外機の掃除が必要かどうかも確認しておくのがおすすめです。室外機は屋外への設置を前提としているため、室内機に比べると内部に汚れやごみが溜まりにくい仕様になっていますが、長年使っていると汚れが蓄積してきます。

室外機は室内機以上にセルフメンテナンスが難しい設備で、自分でできるのは室外機表面やその周辺およびフィンの汚れの除去と、ドレンホース(排水ホース)内部の掃除のみです。

業者に依頼すれば、室内機だけでなく室外機内部の掃除も任せられます。

万が一の場合は保証を受けられる

エアコンメーカーの多くは、自力で分解・洗浄した末の故障は保証対象外としているため、もし掃除後に不具合が生じた場合、修理にかなりのコストがかかる恐れがあります。

その点、清掃業者は万が一の場合を想定して損害保険に加入しているため、もし掃除後にエアコンに不具合・故障が発生しても業者が修理費を負担してくれます。

信頼できるエアコン清掃業者の選び方

業務用エアコンの掃除を行っている清掃業者は複数ありますが、それぞれに実績や強み、サービス内容、料金体系などが異なります。また業者選びに失敗すると、「思ったほどきれいにならなかった」「法外な料金を請求された」「作業後の不具合に対応してくれなかった」といったトラブルが発生する恐れがあるため注意が必要です。

ここでは、信頼できるエアコン清掃業者の選び方を4つのポイントに分けて解説します。

実績・経験をチェック

業務用エアコンの掃除に関する実績・経験が豊富かどうかをチェックしましょう。実績のある業者ほど、エアコン掃除のノウハウや知識に長けているため、クオリティの高いサービスを期待できます。

業者の実績や経験はWebサイトなどに掲載されていることが多いため、事前に実績件数や事例などを確認しておくのがおすすめです。

複数社に見積もりを依頼する

エアコン掃除にかかる費用は作業内容やエアコンの台数によって異なるのはもちろん、業者による違いもあります。エアコン掃除のコストを節約したいのなら、なるべく複数社に見積もりを依頼して費用を比較すると良いでしょう。

ただし、費用のみで決定するとサービスの質や保証・フォローに不満が出てくる可能性があります。中には見積もりの時点で安い料金を提示し、作業後に追加料金やオプション料金と称して法外な費用を請求してくる悪徳な業者もあるようです。特に、相場よりもかなり安い金額を提示してくる業者は避けましょう。

保証制度の有無と内容を確認

業務用エアコンの分解・洗浄はデリケートな作業なため、専門知識・技術に長けている業者が行ったとしても、故障や不具合を起こすリスクはゼロではありません。

メーカー以外の業者に分解・洗浄を任せた場合、メーカー保証の対象外となってしまう可能性があります。清掃業者が独自の保証制度を導入しているかどうかをチェックしておきましょう。保証内容も業者によって異なる場合があるため、どのようなケースで適用されて、どのくらい保証してくれるのかを事前に問い合わせておくのがおすすめです。

口コミや評判をチェック

エアコン掃除のメニューや料金体系は業者のWebサイトなどを調べれば確認できますが、具体的なサービス内容や質、スタッフの対応などは実際にサービスを利用してみるまで分かりません。

料金が安くてもサービスの質が低かったり、スタッフの対応が悪かったりすると不満が残りやすいため、その業者を実際に利用した人の口コミや評判もチェックしてみましょう。

もちろん、口コミや評判は主観的になりがちなため、全てが真実とは限りません。しかし、業者を選ぶ際の判断材料の一つになるため、調べておいて損はありません。

業務用エアコンの掃除は清掃業者に任せよう

業務用エアコンは一般的な家庭用エアコンと異なり、天井に設置されている、サイズが大きい、使用頻度が多いといった特徴があります。さらに、業務用エアコンは掃除にかかる手間と時間、メンテナンスの間隔なども家庭用エアコンとは異なります。

特に分解洗浄が必要なエアコンの内部パーツは、セルフメンテナンスできません。業務用エアコンの掃除が難しい場合は、清掃業者の利用をおすすめします。

清掃業者を選ぶ際は実績や経験、口コミ・評判、保証制度などのチェックが大切です。加えて、複数社から見積もりを取り寄せて比較すると、優良な業者を見つけやすいでしょう。

株式会社アーネストでは、20年以上の歴史と約1,000社の導入実績に基づき、高品質な清掃サービスを提供しています。またオフィスや店舗のニーズに柔軟に対応するサービスが魅力です。

業務用エアコンの清掃業者を探している方は、株式会社アーネストの利用をご検討ください。

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