ゴミ収集業者と清掃業者の違いとは?依頼するときに知っておきたいこと
オフィスや店舗など業務用のゴミは量が多く、業者に依頼するケースも多いことでしょう。
ところで、ゴミ出しはゴミ回収業者と清掃業者どちらに依頼するのがいいのでしょうか。そもそもこの2つの業者は呼び方が違うだけで同じなのでは、と思う人も多いかもしれません。
そこで今回はゴミ回収業者と清掃業者の違いや、依頼するときのポイントについて解説します。
- 目次 -
ゴミ回収業者と清掃業者の違い
ゴミ回収業者と清掃業者は業務の内容が異なります。その違いを解説します。
ゴミ回収業者は廃棄物を回収処分する
ゴミ回収業者に依頼できるのは、廃棄物の回収処分です。廃棄物を集積所から回収し、処分する業務を担っています。
廃棄物は一般廃棄物と産業廃棄物に分類され、一般廃棄物の回収は市町村長に「一般廃棄物処理業許可」を、産業廃棄物の回収は都道府県知事及び一部の政令市長に「産業廃棄物処理業の許可」を受けた業者のみが行えます。
ゴミの回収を依頼する場合は、必ず廃棄物の種類に合った許可を取得している業者へ依頼しましょう。
清掃業者は清掃とともに集めたゴミを集積所へ運ぶ
一方で清掃業者は、日常の清掃時にオフィスのデスク周辺にあるゴミ箱に溜まったものを収集し、集積所へ運ぶのが仕事です。ゴミを集めて運ぶため、回収は行いません。
清掃業者の主な業務は文字通り清掃(掃除)です。日常清掃と定期清掃があり、定期清掃は日常清掃では行えない場所や素人では掃除できない箇所(カーペットやブラインド、ガラス、エアコンなど)を主に清掃します。
ゴミ回収業者ができること
ゴミ回収業者ができるのは、一般廃棄物と産業廃棄物の回収処理です。回収処理を行うには、廃棄物の種類に応じた許可を取得する必要があります。
無許可の業者にゴミの回収を依頼してしまうと、不法投棄などのトラブルにつながりますので、必ず依頼する時点で許可の有無を確認しましょう。
ゴミの発生源などによって廃棄物の区分が変わることも
廃棄物の区分は家庭の一般ゴミとは一部異なるため注意が必要です。
紙くずの場合、建設業が使う包装材や段ボールは産業廃棄物となりますが、会社事務所や飲食店・スーパーなどで出る段ボールや梱包材などは一般廃棄物に区分されます。
また、廃プラスチック類や金属くずなども、従業員などが個人消費として使用したことで発生したゴミ(弁当のプラスチック容器やペットボトル、缶飲料の空き缶など)は、一般廃棄物になりますが、飲食店で客に提供したプラ容器や業務用のペットボトルは産業廃棄物に区分されます。
基本的に、事業所や店舗で発生したものでも、業務に直接関係のない従業員の個人消費で発生したゴミや、ペットショップや動物病院などで発生した動物のふん尿や死体は一般廃棄物になりますが、業務に関連して発生した廃棄物は産業廃棄物に区分されます。
この廃棄物の区分はとても細かいため、判断に迷ったときは自治体に問い合わせることをおすすめします。
ゴミ回収業者を選ぶときに気をつけたい3つのポイント
ゴミ回収業者を選ぶ際に気をつけたいポイントは次のとおりです。
1.廃棄物処理業の許可を持つ業者に依頼する
必ず廃棄物処理業の許可を持っている業者に依頼しましょう。
一般廃棄物であれば「一般廃棄物処理業の許可」、産業廃棄物であれば「産業廃棄物処理業の許可」が必要です。
2.適切な料金設定かどうか複数の業者を調べる
複数の業者に問い合わせて料金を確認することをおすすめします。
まれに不適切な料金設定をしている業者もいるため、その料金が本当に適正なものか確認するためにも複数の業者を調べましょう。
3.ネットで業者の口コミやサイトを確認する
業者を決める前には、ネットでその業者のサイトや口コミを調べてみましょう。信頼できる業者かどうかの判断基準になります。
ゴミ回収処分はゴミ回収業者、ゴミ収集は清掃業者へ依頼しよう
ゴミを適切に処分するためには、ゴミ回収業者と清掃業者に依頼するのがおすすめです。清掃してゴミを集めて集積所に運ぶまでが清掃業者、そこから回収するのがゴミ回収業者です。
ゴミ回収業者は回収する廃棄物の区分によって、廃棄物処理業の許可が必要です。依頼をする前に、その業者が適切な許可と取得しているか、料金は適正かどうかなどをしっかり確認しましょう。
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