巡回清掃とは?作業内容や清掃業者の選び方
巡回清掃では、ビルの共用部分の清掃など、日常的に使用する箇所を定期的に清掃します。清掃業者を選ぶ際は、価格だけでなく、品質やサービスレベルの見極めも大切です。
本記事では、巡回清掃の作業内容や清掃業者の選び方を解説します。
- 目次 -
巡回清掃とは「週に1回」「月に1回」など定期的に行う清掃のこと
巡回清掃とは月や週に何回など、頻度を決めて定期的に行う清掃のことです。
景観維持のため毎日行う“日常清掃”よりは頻度が低く、半年~1年に1回徹底的に行う“定期清掃”よりは頻度が高い清掃といえます。
依頼の際は、オフィスの共用部分やエントランスのガラス拭きなど、清掃する場所と頻度を指定します。
巡回清掃を依頼するメリット
巡回清掃には、以下の三つの利点があります。
- 建物の景観や美観を維持することは、お客様や従業員の満足につながる
- こまめに清掃を行うことで、設備や機器の延命につながる
- コストや頻度に応じて依頼できる
普段の清掃だけでは手入れが難しい、窓ガラスや共有灯なども清潔に保たれるため、お客様だけでなく、店舗の従業員も気持ちよく過ごすことができます。
また、建物の設備はこまめに清掃することで、機能をより長く保つことができるでしょう。
普段使う事務所スペースは従業員で清掃し、共有部分やトイレなどはプロの巡回清掃に任せるなど、コストや頻度を考えて依頼できる点もメリットです。
巡回清掃の作業内容
巡回清掃では、日常清掃ほど頻繁に清掃する必要はないけれど、美観維持のために定期的に清掃したい部分を重点的に清掃します。
具体的な作業内容は、下記のとおりです。
- エントランスの掃き掃除
- ビルの共用部分の清掃
- 共有灯の交換・吹き上げ
- 共有部分カーペットの掃除機がけ
- 床のワックスがけ
- ガラス清掃
- 手すりの拭き掃除
- 除塵清掃
- 植栽の剪定
- ゴミ庫の整理・整頓
- 道路のゴミ拾い
この他にも、物件ごとの特徴に合わせた清掃対応している場合が多いです。
巡回清掃を頼む清掃業者選び5つのポイント
巡回清掃はどこに頼んでも同じという訳ではありません。巡回清掃を依頼するための5つのポイントを紹介します。
1. 有資格者が在籍している
清掃業では下記のように、一定のスキルを保証する資格があります。
- ビルクリーニング技能士(国家資格)
- 建築物環境衛生管理技術者(国家資格)
- 清掃作業監督者(国家資格)
- エアコンクリーニング士(認定資格)
有資格者が多く在籍している清掃業者は、清掃技能が優れている可能性が高いでしょう。
とはいえ、資格のみでサービスの質を計ることはできませんので、あくまでも、目安の一つです。
2. スタッフ教育を行っている
ノウハウのある会社でも教育が伴っていなければ、良いスタッフは育ちません。清掃技術だけでなく、応対方法の教育も行っている清掃業者なら、気持ちよく依頼ができるでしょう。
3. 管理体制が整っている
サービスレベルの低下を防ぐ方法や、清掃現場で問題が起こった際の対応方法について、管理体制が整っているかも大切なポイントです。清掃員だけに現場を任せるのではなく、清掃状況の確認員がいる清掃業者なら、サービスレベルの低下は起きづらいでしょう。
また清掃現場での事故など、速やかに連絡できる体制が整った業者の方が、有事の際も安心して任せられます。
4. 依頼に柔軟に対応してくれる
巡回清掃では、建物の状況に即して柔軟な対応ができる清掃業者かも確認しましょう。
ある程度清掃範囲が決まっている日常清掃や定期清掃と違って、巡回清掃は建物や企業(店舗)によっても、清掃が必要な場所が異なります。清掃してほしい場所を相談できる業者を選ぶとよいでしょう。
5. 見積を取って価格を比較する
清掃業者により、清掃箇所の得意・不得意もあります。高品質で適正価格の巡回清掃を依頼したいなら、1社で決めるのではなく必ず複数社に見積を取りましょう。
また見積書も「清掃代 0円」と一括で記載している業者は、後々トラブルにつながる可能性もあるためおすすめできません。「窓ガラス拭き 0円」など、清掃にかかる費用を詳細に記載している業者を選びましょう。
信頼できる清掃業者を選んで巡回清掃を依頼しよう!
巡回清掃を依頼することで、日常的な清掃では手の届かない、共有部分などの景観維持につながります。
清掃業者を選ぶ際は、価格だけでなく、スタッフ教育に力を入れているか、管理体制は整っているかも確認すると、信頼できる業者を選べるでしょう。
巡回清掃は、日常清掃や定期清掃と組み合わせることもできるため、より建物の実情に合った方法を選択し、景観維持に役立てましょう。