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更新日:2025.04.18

マンションの定期清掃で使うポリッシャーや高圧洗浄機とは? 特徴やメリット・デメリットを解説!

ポリッシャーと高圧洗浄のメリット・デメリット

マンションの共用部は、日常的な清掃だけでは落とし切れない汚れが徐々に蓄積されていきます。特に、居住者が毎日土足で歩く廊下や階段は、黒ずみや頑固な汚れが目立ちやすい場所です。このような汚れを効果的に除去するには、ポリッシャーや高圧洗浄機を使用した定期清掃が有効です。

本記事では、マンションの定期清掃におけるポリッシャーと高圧洗浄機の特徴や使い分けについて、詳しく解説します。併せて、清掃業者選びのポイントも紹介します。建物の美観維持について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

マンションの定期清掃とは

マンションの定期清掃は、マンションの美観維持の観点で、日常清掃と併せて重要な清掃です。

数カ月に一回のペースで実施する定期清掃では、日常清掃で落とし切れない汚れを、機械や薬剤を用いてきれいにします。

日常清掃によって共用部のほこりやごみ、落ち葉などを取り除き、清潔に保つことは可能です。しかし、日常清掃だけでは、廊下や階段の黒ずみがたまり、古びた印象になります。

定期清掃で黒ずみ汚れなどを除去し、マンションの美観を維持すれば住み心地が良くなるため、入居者の満足度が向上します。また、入居希望者の印象も良くなるため、入居率の向上につながるでしょう。

定期清掃は普段目の届きにくい場所まで徹底的に清掃するため、建物の劣化を早期に発見して、修繕費を節約できる可能性もあります。

定期清掃と日常清掃の違い

マンションの定期清掃と日常清掃は、主に以下の点が異なります。

● 清掃の頻度
● 清掃の範囲
● 清掃を行う人

マンションの定期清掃の頻度は、月に一回~数カ月に一回くらいです。日常清掃は、毎日または週に数回行います。

またマンションの定期清掃は、床やカーペット、照明器具、窓ガラス、エアコンなど頻繁に清掃しない箇所を中心に行います。日常清掃の範囲は、主に共用廊下や階段などの掃き掃除、エントランスの扉や手すりなどの拭き掃除、ごみ置き場や駐車場、駐輪場の掃除などです。

なお、定期清掃では、掃き掃除や拭き掃除などの日常清掃で落とし切れない汚れをきれいにします。特にマンションの共用部は、居住者が毎日土足で歩く場所のため、ほこりや砂がたまりやすいです。またマンションの立地によっては、排気ガスの汚れなども蓄積するでしょう。

従って、定期清掃と日常清掃では、清掃を行う人も異なります。定期清掃は清掃の範囲が広く、専門的な知識や道具を用いる作業が発生するため、清掃業者に依頼するケースが多いです。対して、日常清掃は清掃業者だけでなく、日常清掃のために雇用された担当者や、オーナー自身が行うこともあります。

定期清掃は清掃業者への依頼が一般的

定期清掃は、専門の清掃業者に依頼するのが一般的です。特にマンションなどの大きな建物の定期清掃は、ポリッシャーや高圧洗浄機などを用意する必要があります。これらの機械を用いて効率良く清掃するためには、専門的な知識や技術が必要です。

また、定期清掃には、高所の窓掃除やエアコン内部の掃除なども含まれます。これらの清掃作業は危険を伴うこともあるため、素人には難しいでしょう。

定期清掃の清掃内容

定期清掃の目的は、日常清掃では落とし切れない汚れを取り去ることです。日常清掃で使用しない機械や薬剤で掃除するため、蓄積した汚れもきれいに落ちて清潔感が増します。

定期清掃の主な清掃内容は以下の通りです。

● フロアの洗浄やワックスがけ
● カーペットの清掃
● 窓ガラスの清掃
● 照明器具の清掃
● 外壁の高圧洗浄
● 業務用エアコンの清掃

定期清掃と日常清掃の大きな違いは、清掃に使用する道具です。マンションの日常清掃はほうきやモップ、雑巾などを用いて清掃作業を行いますが、定期清掃では主にポリッシャーや高圧洗浄機を使用して、日常清掃では落とし切れない汚れを落とします。

ポリッシャーとは、円形のブラシやパッドを搭載した掃除用の機械です。主に床の洗浄や床磨き、ワックス汚れの剥離などの用途で使用します。モップを用いた日常清掃では落とし切れない汚れもきれいに取り除きます。

一方、高圧洗浄機とは、水を強い圧力で噴射する清掃道具です。高圧洗浄は水の力によって汚れを跳ね飛ばすと同時に洗い流せるため、主にフロアや階段、外壁など水を流せる場所の清掃に適しています。

ポリッシャーと高圧洗浄機の違い

マンションの定期清掃で用いるポリッシャーと高圧洗浄機には、主に次のような違いがあります。

汚れの落とし方

ポリッシャーと高圧洗浄機では、汚れの落とし方が異なります。ポリッシャーは、高速回転するブラシやパッドを汚れに直接当てて洗浄する機械です。一方、高圧洗浄機は、水を高圧力で噴射し、水圧の力で汚れを跳ね飛ばして洗い流します。

洗浄剤の有無

ポリッシャーと高圧洗浄機では、洗浄剤の使用方法が異なります。

ポリッシャーで清掃するときは、通常、洗浄剤を使用します。タンク付きのポリッシャーであれば、洗浄剤を入れておけるため、あらかじめモップなどで洗浄液を撒かなくても効率良く掃除することが可能です。具体的には、洗浄作業中にレバーを引くだけで必要な量の洗剤希釈液を出せるため、作業を中断せずに済むでしょう。

一方、高圧洗浄機は主に水の力だけで汚れを落とします。水の圧力により対象面を洗浄し、細かな汚れもかき出すため、基本的に洗浄剤は必要ありません。ただし、特定の状況や汚れの種類によっては、洗浄剤を使用する場合もあります。

ポリッシャーの特徴やメリット・デメリット

ポリッシャーの特徴やメリット・デメリット

ここではポリッシャーの特徴を解説します。また、ポリッシャーを用いるメリットやデメリットも併せてご説明します。

ポリッシャーの特徴

ポリッシャーは円形のブラシやパッドを回転させ、日常清掃の掃き掃除や拭き掃除では落とし切れない汚れをしっかり取り除く機械です。ポリッシャーを用いた清掃が適しているのは、床の洗浄や床磨き、ワックスの剥離などです。

ポリッシャーの多くはブラシの上部にタンクが付いているため、そこに洗浄剤を入れられます。洗浄剤を散布しながら作業できるため、効率良く清掃することが可能です。タンクが付いていない場合は、洗浄剤をモップで撒いてから洗浄剤が乾燥する前にポリッシャーで洗浄します。最後は洗浄汚れを洗い流し、床の水を取り除きます。

ポリッシャーのメリット

ポリッシャーを用いた清掃には、主に次のメリットが挙げられます。

● 汚れを落としやすい
● デッキブラシより効率的に掃除できる
● ワックスの剥離ができる

ポリッシャーは高速回転するブラシを当てて清掃するため、汚れを落としやすいのがメリットです。

またタンク付ポリッシャーは、タンク部分に洗浄液を入れる仕組みです。ポリッシャーを動かして洗浄液を撒けば、デッキブラシを用いた掃除よりも効率良く掃除できます。

ポリッシャーはワックスの剥離も可能です。ワックスがけの前にポリッシャーを使用して古いワックスを除去すれば、床の美観を維持できます。

ポリッシャーのデメリット

ポリッシャーには次のようなデメリットもあります。

● 各階にコンセントが必要となる
● コーナーや隅は手作業が必要になる場合がある

ポリッシャーは電源が必要です。従って、各階にコンセントが配備されていないマンションの場合は、全ての階のフロア掃除に用いるのは難しいでしょう。

またポリッシャーはブラシの高速回転によって汚れを除去するため、コーナーや隅などの細かい部分の清掃には不向きです。専用のアタッチメントへの付け替えや、手作業での清掃が必要となるかもしれません。

高圧洗浄機の特徴やメリット・デメリット

続いて、高圧洗浄機の特徴やメリット・デメリットを解説します。

高圧洗浄機の特徴

高圧洗浄とは、高圧洗浄機を用いて高い圧力で水を噴射し、水圧の力で汚れを吹き飛ばしながら洗い流す清掃方法です。主に共用部の階段や外壁などの清掃に適しています。

例えば、外壁には砂ぼこりや排気ガスによる黒ずみ汚れ、苔、カビなどが付着します。通常清掃では難しい外壁清掃も、高圧洗浄によって汚れをきれいに洗い流すことが可能です。

なお、中には噴射のモードを変更できるタイプの高圧洗浄機もあります。このような高圧洗浄機であれば、水圧や水温、水量などを調整して、さまざまな汚れに対応できます。

高圧洗浄機のメリット

高圧洗浄機には、主に次のメリットがあります。

● 基本的に洗剤が必要ない
● 広い範囲を掃除しやすい
● 凹凸の汚れを吹き飛ばして落とせる

高圧洗浄は、高圧で噴射する水の力で汚れを落とします。ある程度の汚れであれば、刺激が強い洗剤を使わずに落とせるのが大きなメリットです。

また、高圧洗浄の場合は洗剤を撒いたり汚れた洗浄水を洗い流したりする必要がないため、比較的短時間で広い範囲を清掃できます。

水が汚れを跳ね飛ばすため、凹凸に入り込んだ汚れを落としやすいのも高圧洗浄のメリットです。

高圧洗浄機のデメリット

高圧洗浄機には次のようなデメリットもあります。

● 作業中の音が大きい
● 水が飛び散ることがある
● 清掃箇所の素材を傷める可能性がある

高圧洗浄機は、作業中のエンジン音や水を噴出する際の音がうるさく感じられることがあります。清掃中に在宅している方に「音がうるさい」と思われる可能性があるため、入居者に高圧洗浄を行う時間帯をあらかじめ伝えておいたほうが良いでしょう。

また高圧洗浄は水圧で汚れを吹き飛ばす特性上、どうしても水が飛び散ります。周囲の物や隣家まで水が飛ぶ可能性があるため、注意が必要です。

さらに、高圧洗浄機を使用すると、清掃箇所の素材を傷めるリスクもあります。そのため、高圧洗浄を行う際は適切な水圧を見極める必要があるでしょう。

ポリッシャーと高圧洗浄機の使い分け方

ポリッシャーや高圧洗浄機を用いて清掃すると、日常清掃だけでは落としにくいマンションの汚れを落とせます。ただし、ポリッシャーと高圧洗浄機はそれぞれ長所と短所があるため、清掃場所に合わせて使い分けるのが一般的です。

例えば、マンションの廊下はポリッシャーも高圧洗浄機も使用できます。しかし、水を流せる排水溝がない内廊下などはポリッシャーを用いた清掃がおすすめです。一方、外階段のように水を流して掃除できる場所や、外壁のように手が届かない場所は、高圧洗浄機による清掃が適しています。

マンションの定期清掃でポリッシャーと高圧洗浄機のどちらを使用したいか希望がある場合、まずは清掃会社に問い合わせてみましょう。オーナーの希望に合わせたプランを提案してもらえる可能性があります。

ただし、ポリッシャーと高圧洗浄機は場所によって向き不向きがあります。また清掃業者から床材や汚れの状況に合わせて、適切な機械を使用した清掃メニューを提案される可能性もあるでしょう。ポリッシャーや高圧洗浄機の使用について要望がある場合は、清掃業者への相談をおすすめします。

清掃業者のサービス内容を確認しておくことが大切

ポリッシャーや高圧洗浄機を使用した清掃作業は、マンションの美観を維持するために重要です。

しかし、清掃業者によっては、定期清掃のサービス内容にポリッシャーや高圧洗浄機での清掃作業が含まれていないことがあります。そのため、清掃業者に定期清掃を依頼する際は、ポリッシャーや高圧洗浄機による清掃作業が含まれているかどうかを、見積もり書などで確認しましょう。

複数の清掃業者に見積もりを取れば、定期清掃に含まれる清掃内容と料金を確認できます。信頼できる清掃業者を選ぶためにも、サービス内容と料金をよく比較するのがおすすめです。

マンションの美観維持のためにポリッシャーや高圧洗浄機を用いた定期清掃を実施しよう

マンションの定期清掃によって、通常清掃で落とせない汚れを定期的に落とせば、美観を保つことにつながります。特に、ポリッシャーや高圧洗浄機を用いた定期清掃を実施すれば、日常清掃では落とし切れないマンションの汚れや黒ずみ、カビなどを効率良く落とせます。

株式会社アーネストは、導入企業1,000社以上の実績がある清掃会社です。マンションの定期清掃では、スキルを持つ清掃スタッフがポリッシャーなどの専用機材を用いて、しつこい汚れや蓄積した汚れをしっかり除去します。マンションの定期清掃をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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