マンション・ビルの定期清掃はいくら? 料金相場や単価表、適切な頻度を徹底解説

マンションやアパート、オフィスビルの価値を損ねないためには、定期清掃を行い、建物の美観や衛生をキープする必要があります。定期清掃の費用は、清掃場所や作業内容、清掃の頻度、依頼する業者などによって異なるため、依頼する前におおよその相場をチェックしておきましょう。
本記事では定期清掃の料金を場所別・作業別に単価表でまとめると共に、定期清掃を行う頻度や業者選びのポイントについて解説します。
- 目次 -
定期清掃の料金体系と料金を左右する要素
定期清掃の料金体系は業者によって異なりますが、清掃する場所の平米面積によって料金が変わる「平米単価」が採用されているのが一般的です。ただし、清掃する面積の他にも、料金を左右する要素がいくつかあります。ここでは定期清掃の料金を左右する要素を4つご紹介します。
清掃する場所の面積
一般的に、定期清掃では清掃する場所の面積によって料金が異なります。例えば、床洗浄なら100m²当たり2万円、カーペットクリーニングなら100m²当たり3万円~など、一定の面積に対して料金が決まっています。平米単価の場合、清掃面積が広いほど料金も割高になりますが、清掃に掛かった時間は料金に影響しないことが特徴です。
なお、エアコン洗浄など清掃面積に基づく単価が当てはまらないケースでは、1台につき3万円など、台数に対して料金が決まっているのが一般的です。
清掃する場所の素材
同じオフィスビルでも、床の素材によっても費用が異なることがあります。例えば、フローリングを清掃する場合と、カーペットを敷き詰めたフロアを清掃する場合では、後者の方が手間がかかる分、料金も割高になります。
作業内容
同じ場所を清掃する場合でも、作業内容や工程に差があると料金が増減します。例えば床洗浄にて、床に塗布された古いワックスを除去し、新たにワックスを塗り直す剥離洗浄を行った場合、通常の床洗浄よりも手間と時間がかかる分、料金が割高になります。
また窓ガラス清掃についても、足場が必要な高所作業を伴う場合は、通常の清掃より料金が上乗せされるため注意が必要です。
清掃する頻度
一般的に、清掃する頻度が高いほど一回あたりの単価が低くなる傾向にあります。例えば、年4回契約と年6回契約なら後者の方が一回あたりの単価は安くなります。
一方、必要なときに単発で依頼するスポット清掃は年契約よりも単価が高いため、年に複数回利用する場合は、スポット契約ではなく年契約を結んだ方がお得です。
【作業内容別・頻度別】定期清掃の単価表
前述の通り、定期清掃の料金は作業内容や清掃頻度によって左右されます。ここでは定期清掃の単価を作業内容別・頻度別にまとめました。
作業内容別の単価表
作業内容ごとの定期清掃の単価相場は以下の通りです。
作業内容 | 単価相場 |
---|---|
床洗浄・ワックス掛け | 15,000~35,000円/100m² |
剥離洗浄ワックス | 30,000~50,000円/100m² |
カーペット洗浄 | 25,000~35,000円/100m² |
窓ガラス清掃 | 15,000~30,000円/100m² |
外壁洗浄 | 40,000~70,000円/100m² |
エアコン洗浄 | 24,000~28,000円/台 |
窓ガラス清掃や外壁清掃に関しては、高所作業が伴う場合は別途追加料金が発生する場合があります。またエアコン洗浄については天井吊り型か埋め込み型かで料金が異なる他、サイズやお掃除機能の有無などによっても変動するため注意が必要です。
頻度別の単価表
主要な清掃場所に対する頻度別単価の相場は以下の通りです。
【床洗浄・ワックス掛け(100m²)】
清掃頻度 | 単価相場 |
---|---|
スポット清掃 | 30,000~40,000円 |
年4回 | 27,000~30,000円 |
年6回 | 26,000~30,000円 |
【カーペット洗浄(100m²)】
清掃頻度 | 単価相場 |
---|---|
スポット清掃 | 44,000~52,000円 |
年4回 | 37,000~38,000円 |
年6回 | 30,000~35,000円 |
【窓ガラス清掃(100m²)】
清掃頻度 | 単価相場 |
---|---|
スポット清掃 | 16,000~45,000円/100m² |
年4回 | 14,000~35,000円/100m² |
年6回 | 13,000~20,000円/100m² |
先でも説明した通り、年契約の方がスポット契約よりも単価が安くなります。また年ごとの契約回数が多くなるほど単価も低くなりますが、回数が増えれば年間のトータル料金もかさんでいきます。保有している物件の規模や汚れ具合などを考慮し、どのくらいの頻度で清掃すればきれいな状態をキープできるのか、慎重に検討しましょう。
定期清掃は年に何回行うべき? 場所ごとの清掃頻度を解説
マンションやオフィスビルを常にきれいに保つには、汚れがひどくなる前に定期清掃を行うことが大切です。共用部分の定期清掃の目安は清掃場所ごとに異なりますが、月1回~数カ月に1回が目安です。
以下では清掃する場所ごとにおすすめの清掃頻度を説明します。
床洗浄・ワックス掛けの頻度
床洗浄やワックス掛けは、年に2~4回程度の頻度で依頼するのがおすすめです。
床に散らばったごみやほこりは日常清掃で取り除けますが、頑固な汚れはポリッシャーなどを使って洗浄しないとなかなか落とせません。また床に塗布したワックスは時間が経過すると徐々に剥がれてきて、床材に傷が付いたり、光沢が失われたりする原因となります。
なお、カーペットが敷き詰められている床は、繊維に汚れが絡まったり泥汚れが付着したりしやすいため、1~2カ月に1回くらいの頻度でスチーム清掃を行うと良いでしょう。
窓ガラス清掃の頻度
窓ガラスは2カ月に1回くらいのペース、あるいは季節の変わり目ごとに定期清掃を行えば、きれいな状態をキープできます。
ただ、車の往来が多い道路に面している場合や、付近に商業施設や工場などがある場合は、ほこりや排気ガス、土ボコリなどの影響を受けやすいため、月に1回の頻度で清掃した方がきれいな状態を保てるでしょう。
共用トイレの洗浄の頻度
マンションのロビーやオフィスビルなどに設置されている共用トイレは不特定多数の人が利用するため、非常に汚れやすい場所です。汚れを放っておくと悪臭の原因になる他、感染症が蔓延する要因にもなるため、週に1回のペースでしっかりと清掃するのがおすすめです。
駐車場・駐輪場の水洗い
駐車場や駐輪場は屋外にあるため、雨水や土、ほこり、泥といった汚れの影響を受けやすい場所です。駐車場や駐輪場が汚れていると車や自転車も汚れてしまうため、月に1回は定期清掃で水洗いした方が良いでしょう。
外壁洗浄の頻度
建物の外壁は、一年を通じて雨水やほこり、排気ガスなどにさらされるため、放っておくと黒ずみや苔などが発生します。建物の外観をきれいな状態に保つには、年に1~2回程度の頻度で高圧洗浄を行うと良いでしょう。
エアコン洗浄の頻度
オフィスビルに設置する業務用エアコンは、年中ほぼ毎日稼働しているため、家庭用エアコンより汚れがたまりやすい傾向にあります。日常的にできるフィルター掃除とは別に、エアコンを分解して洗浄する内部クリーニングを2~3年に1回の頻度で行いましょう。
なお、フィルター掃除は自分で行うことも可能ですが、パーツを分解する内部クリーニングは知識・技術を兼ね備えた業者しかできないため、きちんと定期清掃を依頼しましょう。
定期清掃を依頼する業者選びのポイント
アパートやオフィスビルなどの定期清掃を請け負っている業者は複数あり、それぞれサービス内容や料金体系などに違いがあります。定期清掃は年契約で長期利用するケースが多いため、納得できる業者を選ぶことが大切です。
ここでは定期清掃を依頼する業者を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
見積書に詳細が記載されているか
定期清掃を依頼する際、まず見積もりを作成してもらいますが、見積書の様式は業者によって異なります。「清掃業務一式」といった曖昧な記載だと、どこをどのように清掃するのか明細が分からず、期待したような仕上がりにならない可能性があるため注意しましょう。
見積書の内容で分からない部分や不明な点がある場合は、業者に問い合わせることをおすすめします。その際の対応が良いかどうかも業者選びの基準となります。
口コミ・評判をチェックする
定期清掃のサービス品質の良し悪しは、実際に利用するまで分かりません。そのため、ある程度依頼する業者の候補を絞り込んだら、SNSやインターネット上でその業者の口コミや評判をチェックしてみましょう。
実際に定期清掃のサービスを利用した人なら、スタッフの対応の良さや清掃の品質なども実感しているため、業者選びの参考になります。もちろん、口コミや評判は主観的なものであるため、あくまで参考として留めた方が無難ですが、あまりに口コミや評判が悪い業者は避けた方が良いでしょう。
実績や技術をチェックする
定期清掃はやり方次第で仕上がり具合が大きく左右されるサービスです。実績が浅い業者や、技術の低いスタッフのいる業者を選ぶと、料金に見合わない仕上がりになってしまう恐れがあります。
特に専門的な知識や技術が備わっていないスタッフが特殊な清掃を行うと、建物や設備を傷める可能性もあるため、ホームページなどを確認してこれまでの実績やスタッフの技術を確認しておきましょう。
技術に関しては、ビルクリーニング技能士や清掃作業監督者、建築物衛生監理技術者といった資格保有者が在籍しているかどうかをチェックするのがおすすめです。
定期清掃で建物の美観を保とう
マンションやアパート、オフィスビルなどの建物は一般家庭よりも人の出入りが多いため、共用部分が汚れがちです。軽い汚れなら日常清掃だけで十分ですが、頑固な汚れ落としやワックス掛け、外壁洗浄といった大がかりな清掃は日頃の清掃だけでは対処しきれません。そのため、清掃場所ごとの汚れ具合に合わせて小まめに定期清掃を依頼し、建物の美観や衛生を保ちましょう。
株式会社アーネストでは、マンション・アパートからオフィスビルまで、幅広い施設の定期清掃を手がけてきた実績があります。これまでの導入実績は1,000社に上り、スピーディかつ丁寧な清掃で高い評価をいただいています。アパートやマンション、オフィスビルの定期清掃を検討されているのなら、ぜひ株式会社アーネストまでお気軽にご相談ください。